Matt Mahurin (マット・マハーアン)
最新シングル『詩踏み』のアートワークは、イラストレーター、フォトグラファー、映像監督として世界的に活躍するMatt Mahurin (マット・マハーアン)氏が、本作品の為に描き下ろしたイラストを使用したカバージャケットになります。
そんなMatt Mahurin氏にスペシャルインタビューを行いました。

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―これまでに数多くの著名なアーティストの作品を手掛けていますが、今回DIR EN GREYの仕事を引き受けてくださったのはなぜですか?

新しい独創的なコラボレーションをするのがいつも楽しみだからです。

―音源と歌詩をお渡ししてからイラストを描かれたと思うのですが、今回のシングル「詩踏み」を聴いてどのような印象を受けましたか?

これまで、幅広いジャンルで活躍されている数多くの素晴らしいアーティストとコラボレーションをしてきました。「詩踏み」に存在している“コントロールされた混沌”がとても好きです。精密さと危険、希望と苦悩のバランスを感じます。

―『詩踏み』のアートワークは、どのようなコンセプトで描かれましたか?

自分のイラストに関して、アイディアは説明しません。ただシンプルに、音源と歌詩から感じたイメージをイラストにしました。

―イラストレーターとしてだけでなく、フォトグラファー、映像監督として活躍されていますマットさんですが、イラストに興味を持ち始めたきっかけを教えてください。

自分がいま生きている世の中が抱えている問題について、自分の考えや関心をイラストで表現したいと思ったことがきっかけです。

―インスピレーションは普段どのようなところから得ますか?

インスピレーションは外面的なものより、内面的なものから多く得ます。オリジナルアートを創造する為に、好奇心と興奮、そして鍛錬という内面的なプロセスから、インスピレーションを得ます。外面的なインスピレーションとしては、実際に何かアートを観て得るというよりも、人生経験や、自分の周りの世界や出来事を観察することで得ます。

―マットさんのイラストや写真は、児童虐待、レイプ、エイズなど、へヴィな題材も多いと思うのですが、それはなぜですか?

昔からアートは、教示や啓発、挑戦、そして癒しにさえも使用されてきました。私は、自分の作品によって人々が自分自身の思考や感情を引き出せるようにベストを尽くしています。

―これまで手掛けた作品の中で一番印象に残っている作品は何ですか?

これが一番と言える作品はありません。

―影響を受けたイラストレーター、フォトグラファー、映像監督、または作品はありますか?

アートの世界には、私にとって多くの“ヒーロー”がいますが、一番刺激を受けるのは、人生における毎日の苦労や努力の中で感じる喜びや悲しみ、失敗、成功などを一緒に共有できる仲間たちです。

―普段はどのような音楽を聴いていますか?

クラシックから現代音楽、ラップからレゲエといった幅広いジャンルの音楽を聴いています。中でもお気に入りのアーティストは、Tom Waits、U2、The Clancy Brothers、Tracy Chapman、Eminem、Tupac、Jethro Tull、Sturgill Simpson, Joni MitchellなどといったMotown Recordsから出ているもの全てです。